スュユンビケ塔は、カザン・クレムリンのランドマークともいえる斜塔である。6層58メートルの偉容を誇るこの塔については資料が少なく、謎の多い建築としても知られている。建設された年代は、ピョートル大帝の時代ともいわれるが、一方でイタリアのサン・ステファノ・カリバリやボローニャのマジョーレ広場の影響を指摘する意見もあり、良くわかっていないのが実情である。スュユンビケの名称は、1800年にカザンが占領された際にこの塔から身を投げて亡くなっ
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た最後のカザン・ハーン妃の名前に由来するという。後述するスパスカヤ塔と構造上、相違点が大きい。スュユンビケ塔はクレムリン南端にあって、最下部はクレムリンへの主な出入り口として用いられている。歩行者制限は無いが、車両に関しては特に許可のある車両以外の通行は制限されている。