アマツヒコネは、日本神話に登場する神である。古事記では天津日子根命、日本書紀では天津彦根命と書かれる。
アマテラスとスサノオの誓約の際に、天照大神の八尺勾玉の五百箇の御統の珠から生まれた五柱の男神のうちの一柱である。古事記や日本書紀本文ほかでは3番目に生まれ、天照大神の物種より生まれたので天照大神の子であるとされる。その後、神話の記述には登場しない。
アマツヒコネは多くの氏族の祖神とされている。古事記によれば、河内国造・額田部湯坐連・茨城国造・大和田中直・山城国造・馬来田国造・道尻岐閇国造・周防国造・大和淹知造・高市県主・蒲生稲寸・三枝部造らの祖神となっている。これらは古くから天皇家に忠誠を誓った氏族であり、それらの氏族が崇敬していた神や祖神が習合されてアマツヒコネという神格が作られた(あるいはそれらの神々がアマツヒコネに習合された)と見られている。
出雲国風土記では意宇郡屋代郷(現;島根県安来市)の地名由来の説明の中で天乃夫比命に随伴して降臨した天津子命という神がこの地に社(ヤシロ)を立てたいといったので屋代(ヤシロ)という地名になったと伝えられているが、天津子が天津日子つまりアマツヒコネとする説がある。神名の「ネ」は尊称で、「ヒコ」は「日神の子」の意と考えられるが、諸説ある。日の神、海の神、風の神などとして信仰されており(これは多数の神が習合されたためと考えられる)、多度大社(三重県桑名市)などで祀られている。
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